この辺りはそこそこ雪がふる地方。今はだいぶ溶けて来たけど、先々週はかなり雪が降っていて私の勤める調剤薬局では駐車場一面が雪だった。雪かきをしてもタイミングが合わないと、凍結してしまう。
そんな凍結した寒い寒いまだ雪がまっている朝、
薬局の前をシニアカー(電動カート)が通りすぎる。
86歳のその男性は、いつも息子さんの薬を取りに来らる。働いている息子さんの為に。
その日も息子さんの薬がきれてしまって取りにこられた。凍結している道路や歩道を乗り越え、ツルツルの駐車場にシニアカーを止めて。四駆のスタッドレスでも気を使う道のりを。
クリニックや薬局のスタッフは心配して「気をつけて下さいね。」と声をかけるけど、それ以上は何もしてあげられない。
子どもが親に心配をかけるのは時に親孝行なのだと、あのアドラーの心理学の岸見一郎先生が言っていた。親は、私がなんとかしなければと奮い立つから。
薬局では、「なかなか出来ないよ、この親孝行。」言って見送った。
親孝行もいろいろ↓