記憶の国のアリス

子育て終盤戦から瞬く間に母の介護へ移り変わった日々を綴ります。

母の薬の話

母はアルツハイマー認知症と診断されている。

だけどいわゆる 認知症の薬は今は服用していない。

アルツハイマー認知症の進行を遅らせるの薬は 消化器症状の副作用が出やすい。

母は当初、認知症の薬を飲み始めたが間違えて多く飲んでしまい 副作用が出てしまった。吐き気や下痢がひどかった。

この薬は 消化器症状などの副作用を起こさないために 低容量から始めて少しずつmg数をあげて行き高容量を維持しなければならない。

この薬の処方するにあたっての注意事項に医療、介護従事者 もしくは家族がいて服薬を介助できる場合のみ処方する。と書いてある。

なのに処方する医者もどうかと思うけど、服用できると思っていた私(薬剤師だよ)も今から思うと間抜けである。

 

いくら 私が車で15分のところにいるとしても独居の母には無理だったのだ。

電話で薬飲んだと聞くと 飲んだことを忘れてしまってさらに飲んでしまう。

短期記憶がないんだものそうなるよね。

もともと胃腸が弱い母はにはそもそもこの薬は無理だった。

何度も言うけど、飲めるとともっていた私はおお間抜け。 

そこで、兄弟で話し合った。

結果アルツハイマーの進行を止める薬は使わないと決断した。

 

その代わり 脳の血流を良くする薬を処方してもらい認知症の進行を少しでも遅らせる路線にした。

この処方をしてもらうために 主治医 も変えた。 簡単に書いているがここまでの道のりとても悩んで考え決断した。兄妹共に医療従事者だから選んだ判断かもしれない。

だから今の薬は多少 飲み忘れがあっても、良いとは言わないけど気楽。消化器系の副作用もないし。

認知症の薬、アクセル系の薬とブレーキ系の薬を合わせて服用して良い結果を出している親族もいる。この場合完全な同居で、薬を飲むまで見守っている。

 

さて薬局での認知症のご家族の話を聞いていると大体このパターン。

(あくまでも私一人しらべ)

①家族と同居の場合→服薬出来ている方が多い。

②家族と同居の場合→服薬できていない方もいる。本人が服薬拒否もしくは、わからずにゴミ箱へ捨てているなど。家族でも管理しきれない。

③独居の場合→服薬は出来ない。

 通い介護者がいてもヘルパーさんがいても、欠かさずに服薬できている方ほぼいない。毎日365日薬を飲む時間に行けないから。

④高齢者夫婦二人の場合で一方が認知症の場合→一見服薬できそうに思ええるけど、そうではないパターンが多い。一方の認知症の薬は服薬できていない。やはり、本人が服薬を拒否したり、捨ててしまっていたり無くしてしまっていたりする。そして連れ合いの方もさほど薬の事は気にしていない事が多い。

 

認知症の薬を服用する場合

要するに

薬を1回分づつ持って行って、

本人がゴックンと飲み終わるまで見届けて、

残りの薬は飲みすぎないように持っていて管理してくれる人がいなければ、

無理なわけ。

つまり先程の

医療、介護従事者 もしくは家族がいて服薬を介助できる場合のみ処方する

になる。

 

母の所に来るヘルパーさんには朝の薬がヘルパーさんが来た時点で飲んでいなかったら

薬を飲ませてくれるという取り決めになっている。

が、連絡帳に

『朝の薬が服用されてていなかったので、カレンダーから外してテーブルの上に置いていおきました。』という申し送り事項が書かれていて腰を抜かした事がある。

(ヘルパーさんによっては、薬をお水でのんで服用されていましたとキチンと報告してくれる方もいる。)

いやいやだってさ、テーブルの上に置いておいてどうする?薬を飲ませてくれるって言うことはゴックンするまで見届けてくれないとさ。母に聞いたら案の定、飲んだかどうか分からないし。捨てちゃったかもしれないし。それなら、カレンダーに張り付けたままの方が良かったよ、と言うことになる。

連絡帳に薬はゴックンするまで見届けていただけるとありがたいです と記入。

今では、ヘルパーさんが来た時はバッチリ服薬出来ている。

が、なんと私が行った時には母に薬を飲ませる事を忘れて帰ってきてしまう事がある。

ああ、これがレミニールとかではなくて良かった~と心底思う。

 

薬を毎日飲むって大変なんです。若い人だってできないよ!

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