記憶の国のアリス

子育て終盤戦から瞬く間に母の介護へ移り変わった日々を綴ります。

母の気持ち 兄の気持ち 私の気持ち

兄はたまに来る。だから、来た時に無理して遠くに連れて行ったりしてイライラしてしまうらしい。 まだ子供も高校生と中学生で子育て中だから、母のペースに合わせるのはストレスがかかるのだろう。

母は兄にイライラされるのが辛いのだ。だれだって自分に対してイライラされるのはつらいけど。

兄と出かけた後は、必ず母は鬱々としてしまう。

そして私に

『なんであの子はあんなにイライラするのかしら。 あれはお父さんの悪い血を引いたのね。』と兄の事をぼやく。

私はしばらくの間、このフレーズを何回もこれ聞かされる事になる。

他に気分転換もないから、なかなか忘れられないらしい。感情を揺さぶられた記憶は長く残るのね。

まあ、このフレーズ

『半分はお父さんの血を引いているんだから』は

私がものごごろついた時から聞かされてきた言葉なので慣れてはいるけど。

私も、母によく言われてきた。

『モネちゃんも半分はお父さんの血を引いているんだから、よくよく気を付けなさいね。』よくよく気を付けていい人になりなさいと言う母心?なんだろうけど。

父は昭和の典型的な頑固おやじ。

育児、家事すべて母まかせ。

短気で、見栄っ張り、せっかちで、、、、と、

悪癖を並べたらきりがない。良い父でも夫でもなかった。

でも、半分悪い血をうけついでいるんだからって子供に言っていいのか?

と私が気が付いたのは37歳ぐらいだったろうか。

子供の頃は、素直に、そうかあ気を付けてよい人になろう!とけなげに思っていた。

自分が子をもって37歳ぐらいになったときに、急に聞くのがイヤになった。

そして、母が認知症になってからも母に同じことを言われた時に

私は言ってみた。

そういう風に言われるとイヤな気持ちになる。

そういう事、子供には言ってはいけないんだよ。

半分悪い血なんて、言うのは人権侵害になるよ。

そしたら、母はきょとんとして

あら、そうなの?と言った。

その後、私には言わないようになった。←ここ3っか月ぐらいだけど。

こういう心のいざこざがあるから家族の介護って難しくなってしまうんだなあ。

 

 

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