記憶の国のアリス

子育て終盤戦から瞬く間に母の介護へ移り変わった日々を綴ります。

となりのトトロの50年後は

先日、訪問看護の契約の時に大きな病気で入院されたことはありませんかと質問された。

母は今まで取り立てて大きな病気はしたことはない。 なので私は特にありませんと答えた。

そしたら母は、あら私、盲腸したことあるわよという。 確かに盲腸はしたことがあるのは聞いたことがある。兄がちょうどお腹にいる時だったらしい。

そうか、盲腸で入院したのも言うとなると、椎間板ヘルニアで入院していたことも言うのかなと思って、「椎間板ヘルニアヘルニアで入院したことあるわね。」と言った。そしたら母はギョッとした顔をして、「私は椎間板ヘルニアで入院したことなんて無いわよ。」と不機嫌になった。「ほら私が年長さんだったじゃない?」と言っても思い出せなかった。

私が幼稚園の年長の時だった 。私が鮮明に覚えている。 ちょっと今では考えられないかもしれないが、幼稚園児は当時、自力で帰宅していた。私は幼稚園の帰りに一人で母の病院に行ったしまったのだ。 母は椎間板ヘルニアで入院していた。私は母に会いたくて会いたくて幼稚園から帰る時に一人でいつもとは違う方向に走り出し病院につき、結局そこの病院に泊めてもらったのだ。←これも今では考えられない(笑)。看護婦さん達があら一人で来ちゃったのねと言って大騒ぎしていた。黄色い幼稚園バックを斜めにかけて、坂道を走りに走っていた息遣まで覚えている。まさにとなりのトトロに出てくるメイちゃんそのものだ。それは母にとっても大事件で後々までの語り草だった。昔のことは鮮明に覚えていることがまだ多いのに、、、、。

となりのトトロの50年後がこんなエピソードだったら、メイちゃんも悲しいよね。

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