記憶の国のアリス

子育て終盤戦から瞬く間に母の介護へ移り変わった日々を綴ります。

お掃除当番

今日は雪がひどくならないうちに母の家に食材を買って届けようと思っていた。

今から行くけど何か買ってきて欲しいものはある?と電話をかけた。

するとなんでもいいから食料を買ってきてほしいと返事。

雪がちらつき始めたので慌てて家を出る。朝少しおかずを作ったのでそれを車にのせて。産直によって野菜を買い、スーパーに寄ってお惣菜やお弁当、肉などを買う。

雪は本格的に降り始めて道路にフロストシュガーをふったようになっている。 なんだかお菓子の国に来たみたいだ。 母の家に着くと、いつになく母の身なりがしゃんとしている。 髪の毛も整っているし着ている服もきちんと見えた。

買ってきた食料を母と一緒に冷蔵庫に入れたり仕分けしたり。

骨付きの鶏肉を買って行ったのでお鍋の素を使って簡単にお鍋も作った。

なんだか認知症じゃない母と接しているかのようだった。 いつもこんなだといいなと思った。

私が雪が積もらないうちに帰るね、自分の家の買い物まだあるからと言って席を立とうとすると、じゃあ私もお当番さんを回してくるわという。

今週はゴミ収集所のお掃除当番が母のところに回ってきていた。

そうか、このお当番を回さなければいけないから母は気を張っていたんだ。だから身なりもしゃんとしていたんだ。

ゴミ収集所は母の家から少し歩くけどちょうど良い距離だ。 良い散歩になった。 次のお当番さんの家に鍵を渡しに、母が行くのを遠くから見守る。母は自分の家の鍵の開け方や締め方がわからなくなる時がある。

母が家の鍵を開けて入るまで見送って帰ってきた。 まだできることがたくさんあって、今日みたいにしゃんとしていると、認知症なんて本当はなってないんじゃないかと思ってしまう。

雪道をぎゅぎゅっと歩いて、母はなんだか暖かくなっちゃったわねと言っていた。

今日は午前中早くに行ったから調子良かったんだな 。 いつまで一人暮らしできるかな。

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